2重の意味を隠せない・・・

ここ数日、車でFM(J-WAVE)を聴いていると「ジョン・レノン
のことばかりだな〜〜〜〜〜。
1980年12月8日の事件だったのか・・・・・・・・・・・・。
ということは、クリスマスソングの合間に「イマジン」が流れる
のも明日(8日)までかな???・・・・・・・。

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レット・イット・ビー

レット・イット・ビー

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JAMESは「ジョン・レノン」や「ビートルズ」に特別の思いは持
っていないのだが事件の報道はよくおぼえているよ・・・。


1980年12月といえばJAMESは高校2年だな〜〜〜。
当時、報道を聞いて最初に思ったことは・・・・・・・・・
「ああ、これでビートルズの再結成は永久になくなった・・・・」
・・・ということだった・・・な・・・・・。
(もちろん「世界は才能ある人を失った」とも思ったよ。)


正直言ってJAMESは「イマジン」の歌詞が好きになれない。
この曲を聴いて必ずイメージするのは「キリング・フィールド」
という映画(1984年の作品)だ・・・・・。


この映画はニューヨークタイムズ記者としてカンボジア内戦
の混乱をルポし、ピューリッツァー賞を受賞した人物である
シドニー ・シャンバーグ」の実体験を映画化したモノだ。

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カンボジアでは1975年に謎の人物「ポル ・ポト」が率いる
共産主義勢力のクメール・ルージュが前政権を打倒して民主
カンボジア政府を樹立した。
で、首都プノンペン解放後に「ポル・ポト」は極端な共産主義
化を押し進めて住民の強制移住や大量虐殺を始めてカンボ
ジアはまさに「killing fields(虐殺の野)」と化したのである。


狂気の中心人物「ポル・ポト」は元教師でまさに「イマジン」の
歌詞を再現したような「純粋理想世界」を目指したようだ。
・ 通貨(という不純なモノ)を廃止して物々交換へ
・ 知識人(医師、法律家・・)を純粋を害するとして処刑
・ 都市の存在を認めず住民を農村に引き出して労働教育
・ などなど狂気の手法で「純粋理想世界」を追求
で、鎖国状態のカルト的な国内で300万人を虐殺したのだ。


そして「シャンバーグ記者」の「カンボジア人助手」は国外へ
の脱出に失敗するが痴呆者を演じて生き延びる。
(知識人だとバレたら確実に処刑の対象だから)


最後に「シャンバーグ記者」と「助手」は再会し、そのバックに
「イマジン」が流れるのだが、賛否両論あったそうだよ。


それもそうで・・・・・
歴史背景を知るものが聴けば「再会のシーンを祝う曲」であ
ると同時に「別れと恐怖の苦悩」をもたらした「ポル・ポト」が
目指した「純粋理想世界を夢想して歌った曲」でもあるという
2重の意味を隠せないからだろう・・・・・・・・。


製作者は「純粋理想世界の夢想」は「カルトと恐怖のどん底
紙一重の近さにあると言いたかったのかもね・・・。
その目的のためには最高にマッチした名曲だったのだろう。





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で品質、質感、テイストを最重視した作品を製作すること)